車のDIY、電装品の取り付けってワクワクしますよね!ドライブレコーダー、USB充電器、フットランプ…色々なアイテムを装着したいけど、どこから電源を取ればいいんだろう?そんな時に便利なのが、「ヒューズボックス」からの電源取り出しです。
しかし、安易な作業は思わぬトラブルの元。今回は、ヒューズボックスから安全に、そして確実に電源を取る方法と、絶対に守ってほしい注意点をご紹介します!
なぜヒューズボックスから電源を取るの?
直接バッテリーから電源を取る方法もありますが、ヒューズボックスからの電源取り出しには以下のメリットがあります。
- 配線がスマート: 比較的短距離で配線ができ、見た目がすっきりします。
- 安全性が高い: ヒューズによって過電流から電装品や車両の回路が保護されます。
- ACC電源や常時電源が取りやすい: 用途に応じた電源の種類を選びやすいです。
ヒューズボックスから電源を取るやり方
必要な工具と、具体的な手順を見ていきましょう。
必要なもの
検電テスター: どのヒューズがACC電源か、常時電源かを確認するのに必須です。
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ヒューズ電源取り出しコード(Aタイプ/Bタイプ/Cタイプなど、車種に合わせたもの): 取り付けたい電装品のアンペア数に適したヒューズ電源コードを選びましょう。
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電工ペンチ: 配線の加工(被覆剥き、端子圧着など)に使用します。
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ギボシ端子やクワ型端子: 取り出した電源と電装品を接続するために必要に応じて使用します。
絶縁テープまたは熱収縮チューブ: 配線の絶縁処理に。
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結束バンド: 配線をまとめるのに便利です。
内張り剥がし(必要であれば): ヒューズボックス周辺の内張りを外す際に使用します。
ニッパー、ドライバーなど基本的な工具
手順
- 車のバッテリーのマイナス端子を外す 【超重要!】 感電やショートを防ぐため、必ず最初にバッテリーのマイナス端子を外してください。
- ヒューズボックスの場所を確認する 一般的に、運転席の足元や助手席のグローブボックスの奥、またはエンジンルーム内にあります。車種によって異なるので、取扱説明書を確認しましょう。
- 使用するヒューズの種類(ACC/常時/イルミなど)を決める
- ACC電源(アクセサリー電源): エンジンONで通電し、エンジンOFFで通電が切れる電源です。ドライブレコーダーやカーナビ、USB充電器など、エンジンと連動させたい機器に。
- 常時電源: エンジンON/OFFに関わらず常に通電している電源です。駐車監視機能付きドライブレコーダーやセキュリティシステムなど、常に電源が必要な機器に。
- イルミネーション電源(イルミ電源): ライトONで通電する電源です。フットランプやLEDテープなど、ライトと連動させたい機器に。
- 検電テスターでヒューズの通電を確認する ヒューズボックスのカバーを開け、検電テスターのクリップをボディの金属部分(アース)に接続します。そして、エンジンキーを回しながら(ACC電源の場合)、ヒューズの左右の端子に検電テスターの先端を当てて、通電するヒューズを探します。
- 注意ポイントテスターが光る側が電源が来ている側です。ヒューズ電源取り出しコードを差し込む際は、電源が来ている側にヒューズ電源取り出しコードのヒューズが来るように(電装品へはヒューズを通して電流が流れるように)取り付けます。
- 目的のヒューズを抜く 車種によってはヒューズクリップが付属している場合があります。ない場合は精密ドライバーのマイナスなどで慎重に抜きましょう。
- ヒューズ電源取り出しコードを取り付ける 抜いたヒューズの代わりに、ヒューズ電源取り出しコードを差し込みます。この時、元のヒューズはヒューズ電源取り出しコードの空いている差込口に挿入します。新しい電装品用のヒューズも、取り出しコードの指定された位置に挿入します。アンペア数に注意しましょう。
- 電装品と接続する ヒューズ電源取り出しコードから出ている配線を、取り付けたい電装品のプラス(+)配線に接続します。ギボシ端子などで確実に接続し、絶縁処理をしっかり行います。 電装品のマイナス(-)配線は、車両の金属部分に接続してアースを取ります(クワ型端子などを使用)。
- バッテリーのマイナス端子を元に戻す すべての配線が終わったら、バッテリーのマイナス端子を元に戻します。
- 動作確認を行う エンジンをかけて、取り付けた電装品が正常に動作するか確認します。
- 配線を整理し、内張りを元に戻す 配線が邪魔にならないよう、結束バンドなどでしっかりと固定し、内張りを元に戻します。
!!絶対に守ってほしい注意点 !!
- バッテリーのマイナス端子は必ず外す! 作業中のショートや感電を防ぐための基本中の基本です。これを怠ると、車両の電気系統が故障する可能性があります。
- ヒューズのアンペア数を守る! ヒューズ電源取り出しコードに挿入する電装品用のヒューズは、必ず電装品の消費電力に合ったアンペア数のものを使用してください。元のヒューズのアンペア数よりも大きなものを使用したり、ヒューズを直結したりすると、過電流によって配線が発熱・焼損し、最悪の場合車両火災につながる恐れがあります。
- 元のヒューズの回路に影響がないか確認する! 電源を取り出すヒューズは、その回路に大きな影響を与えないものを選びましょう。例えば、エアバッグやABSなどの安全に関わるヒューズからは電源を取らないでください。
- 配線は確実に絶縁する! ショートを防ぐため、接続部分はしっかりと絶縁テープや熱収縮チューブで処理してください。
- アースは確実にとる! 電装品が正常に動作しない原因になるだけでなく、最悪の場合ショートする可能性もあります。塗装面を剥がして金属に直接接続するなど、確実なアースポイントを選びましょう。
- 無理な配線はしない! 配線が無理なテンションで引っ張られたり、鋭利な部分に当たって被覆が破れたりしないように注意してください。
- 不安な場合はプロに任せる! 少しでも不安を感じたら、無理せず自動車電装店やディーラーに依頼しましょう。安全が第一です。
まとめ
ヒューズボックスからの電源取り出しは、DIYで電装品をスマートに取り付けるための非常に有効な手段です。正しい知識と手順、そして何よりも安全への意識を持って作業すれば、カーライフをさらに充実させることができます。
この記事が、あなたの快適なカーライフの一助となれば幸いです!
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